健康コラム ~「ストレス」について~
ストレスのメカニズム

過剰なストレスが大きな負担に!
ストレスとは「外から来る刺激に対する心と体の反応」のことです。外側から加わった力“ストレッサー”によって心や体がゆがんだ状態をストレス状態といい、この状態を元に戻そうとする力も合わせてストレスと呼びます。
ストレスは必ずしも悪いわけではなく、ストレスを感じながらも意欲的に目標に向かって努力し、成長することもあります。一方過剰なストレスや継続的なストレスは、心身の大きな負担となり、ストレス症を引き起こします。
また、つらい出来事だけでなく吉事もストレッサーになることがあります。
症状

「精神状態」「身体症状」「行動異常」がみられる
ストレッサーによって心や体がゆがんだストレス状態は、精神的に不安定な状態になり、気力・集中力がなくなり、イライラや気分が落ち込む「精神症状」をはじめ、さまざまな症状となって現れます。
生命を維持するための大切な機能である交感神経と副交感神経の働きが乱れて、自律神経失調症となり、疲労や肩こり、不眠などが起こる「身体症状」がみられます。
また、たばこの本数が増えたり、アルコールの量が増加する、買い物で散財する、会社を休む、家事を放棄するといった「行動異常」が現れることがあります
対処法

自分のストレスを把握しよう
ストレスに関連した疾病の初期には、目の疲れや体のだるさなどの身体的な症状がみられます。しかし、こうした体の変化に気づかないと、思わぬ事態を招くこともあります。
常日ごろから体が発するサインに注意し、ストレス状態に気づくようにしましょう。
また、ストレスをセルフコントロールするためにも、運動や食事、睡眠、休養などの生活のリズムを規則正しく、質の良い睡眠を取り、運動する習慣をつけましょう。
知って得する豆知識
「精神科と心療内科どうちがう?」
「精神科」は心の病気そのものを診る科で神経科、神経精神科、精神神経科なども同じ診療内容です。一方「心療内科」は、心の不調が原因で起こった体の症状や心身症などの病気を治療します。
